不老長寿の秘訣は『水』にあることの確かな証しです。
“還元水”に秘められた健康効果の研究
- 1958年 ~ 電解陰極水による健康効果の発見
- 1965年 - 厚生省が、電解陰極水(電解還元水)の整腸作用を認める
- 1980年 ~ 水と健康の研究集団「生命の水研究所」の誕生に至るまで
- 1985年 ~ 神戸市 協和病院での電解還元水を使った臨床研究のはじまり
- 1992年 - 日本テレビの「驚異の水」報道と『国民生活センター』によるネガティブキャンペーン
- 1997年 ~ 九州大学 白畑実隆教授による「電解還元水の活性水素による活性酸素消去能」に関する論文発表
- 21世紀に入り、ますます白熱化する還元水研究
今では、「水の電気(還元)分解」として高校の化学で教えられるほど基本的な化学現象ですが、200年以上前の1800年にイギリス人、ニコルソンとカーライルによって世界で最初に、水を電気分解すると、陽極(+)側で酸素が、陰極(-)側で水素が生成されることが発見されました。
この原理を用いて電気分解方式の飲料用還元水生成器が誕生したのは、
フランスの奇跡の水「ルルドの泉」発見から100年後の1958年の日本です。
医療電機メーカーの諏訪電気工業所社長であった諏訪方季(すわみちすえ)氏が考案された
「シンノオル液製造器」(水の電気分解装置)の発明が、「水が還元されマイナス電荷を持った水」と言える飲料用の“還元水”の起源と言われており、
『還元水』は、すでに60年以上の歴史を持った水なのです。
第一次電解水ブーム
医療電機メーカーの諏訪電気工業所社長であった諏訪方季(すわみちすえ)氏は、1931年(昭和6年)ごろから、電子医学の研究に取り組み、
6年後の1937年(昭和12年)頃から、水と電気との関係性に着目し、
水の持つエネルギーが動植物に与える影響を見るために、
水質について様々な電気的実験を試みた結果、
遂に、1952年(昭和27年)水にエネルギーを与え活性化する器具として、
最初の水の電気分解装置を開発されます。
この装置を使い電気分解した水が動植物へ及ぼす影響力について
実験調査し続けておられたところ、この実験に
東京大学農学部の秋葉満寿次(あきばますじ)農学博士が強い関心を持たれ、
諏訪氏は、秋葉教授の協力を得て本格的な動植物実験に取り組まれます。
その結果、予想以上の好成績を得られて、
1954年(昭和29年)には、農業用の電気分解水生成器として
「シンノオル電子農機」が発売されたことにより、
東京農大、群馬大学、宇都宮大学などの農学者たちによる
「シンノオル電子農機」の農業への応用効果を見る実証実験が行われ、
確かな成果を示す研究データが次々と発表されたことから、
「シンノオル農法」として新聞にも取り上げられ話題となりました。
(注:現代においても、電解水は農業面で活用されており、
電解水素水の農業活用により草津メロンの収穫量と質が“2年連続”約130%向上
などの成果が出ています。)
「植物に効果があるのであれば、人間にも効果があるのではないか?」
そんな思いから医療への応用が検討され、
多くの医師・一般利用者による臨床実験・使用体験によって病気治療・健康維持増進への効果や安全性も確認され
1958年(昭和33年)、「シンノオル液製造機」として、
日本初の飲料用の電解水素水生成器が誕生しました。
5年前の1953年(昭和28年)に、テレビ放送が開始されたばかりで、
テレビはほとんど普及しておらず、
もちろん、インターネットなどは、まだないこの時代に、
この日本初の飲料用電解還元水が、世間に広まるきっかけとなったのは、
警視庁内のお偉方の間で流行った「妙な飲み水摂生法」だったのです。
諏訪氏の知人で科学警察研究所の山田所長は、
ひどいジンマシンで悩んでおられたため、
諏訪氏から電解還元水である「シンノオル液」の飲用を勧められます。
そして、飲用を開始して2~3ヶ月ほどした頃には、
多少脂っこいものや刺激性のものを食べてもジンマシンは出なくなり、
長年の病気も解消したそうです。
この山田所長の体験談が警視庁内で話題となって
警察関係の多くの方が「シンノオル液」の飲用を始め、
それぞれの方が抱えていた様々な症状が解消されていきました。
この奇妙な出来事が、1959年(昭和34年)1月13日付けの朝日新聞に、
「警視庁のオエラ方の間で妙な飲み水摂生法がはやっている。・・ 中略 ・・科学捜査研究所の山田所長はじめ本田鑑識課長、秦野捜査課長、
渋谷調査課長、浅沼通信総務課長といった怖い人たちが、
電解器を事務所において、来客にまですすめている。」
といった記事として掲載されるとともに、
その噂が全国の警察署に広まって行きます。
1959年(昭和34年)5月27日付けの西日本新聞にも、
「九州管区警察本部はこのところ“水”ブーム。
水といってもただの水ではなく、電気分解でつくった水。
村井局長、高木公安部長をはじめ幹部連がこの”水”の愛好者。
・・ 中略 ・・ 和田部長は「警視庁、警察庁でも今この水の信者は増え、
横綱栃錦もこの水を飲んでジンマシンを治したからあれだけの活躍ができたのだ。慈善事業と思ってすすめている」」といった記事が掲載され、
「警察関係の方々が使っているのだから、インチキなものじゃなく、
確かなものなのだろう。」と、「シンノオル液製造器」の評判は高まり、
警視庁から政界、さらには財界や芸能界、医療関係者
そして、一般の方々へとその愛用者が広まっていきました。
その結果、高血圧、糖尿病、腎疾患や湿疹類、気管支喘息など、
難治性の慢性疾患に対する医師による臨床例や治験例、
一般利用者による体験例など様々な報告がなされることになり、
「シンノオル液製造器」発売からわずか2年後の、
1960年(昭和35年)3月には、東京大学構内の学士会館分館に関係者が集い、
「第一回 シンノオル液医学農学研究会」が開催され、熱心な討論が行われます。
その後も、東京大学、順天堂大学、千葉大学、科学警察研究所などの研究機関や
開業医などの一部の熱心な医療関係者や農学者が研究を続け、
数回にわたって研究会は開催され、様々な事例や効果の確認はできましたが、
その効果の根拠についての確かな解明まではできなかったために、
医療業界全体が動くまでには至りませんでした。
以上は、1993年(平成5年)4月に出版された
「生命の水研究所」編集の「検証 アルカリイオン水」
に書かれていた内容をまとめたものです。
1965年 - 厚生省が、電解陰極水(電解還元水)の整腸作用を認める
1962年(昭和37年)には、当時の内務省衛生局(現在の厚生労働省)に、
別の事業者によって製造された電解水生成装置が持ち込まれ、
医療機器としての製造許可が申請されるなど、
本格的な事業活動としての動きが起こり始めます。
このような世の中の動きに抗しきれず、
1965年(昭和40年)に、厚生省薬務局長から
「電解陰極水は、飲用して慢性下痢、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多に有効である。」といった内容の通達「薬発第763号」が、
各都道府県長宛に出されるとともに、
1966年(昭和41年)には、貯槽式電解水生成器「シンノオル液製臓機」は
厚生省の承認を受け、医療物質生成器として製造認可されたのでした。
(注:平成10年3月発行の医薬発第318号にて、昭和40年発行の薬発第763号は廃止され、それに代わって、平成16年厚労省告示第298号にて示された機械機具83「医療用物質生成器」にて、家庭用電解水生成器は、上記の効能を有する家庭用医療機器として規格化されています。)
因果関係が明らかになっており、
「還元水の日常的な飲用によって、腸内環境が改善される。」
という効果が、人々の健康維持に役立つことが、
医学的に明らかになってきています。
ところが、医学理論が未熟で、薬物療法が主流だったこの時代では、
「なぜ、電解陰極水にこのような力があるのか?」という
医学的な研究対象としての価値は見過ごされ、
一部の熱心な開業医などの医師を除いては、
医学部などの医療研究機関をはじめとする医学界はまったく興味を示さず、むしろ、権威を持った大学教授などが否定的な反論や異論を唱えるばかりで、電解陰極水の作用機序を医学的に解明しようと考える聡明な研究者は現われず、その研究はなおざりにされたまま
民間療法のひとつとして「シンノオル液を飲むと体調が良くなる」
という評判だけが口コミで静かに広まっていきました。
1980年 ~ 水と健康の研究集団「生命の水研究所」の誕生に至るまで
そして、厚生省の通達から10年ほど経過した1975年(昭和50年)頃、東京警察病院の産婦人科と泌尿器科の勤医務だった篠原秀隆(しのはらひでたか)医師(1934年生まれ)は、40歳前後で、過労により高血圧、高脂血症、慢性じんましん、自律神経失調症などの病気を患い、身体はボロボロになって異常にかゆく、頭髪はゴソッと抜け、はげて残った髪は白くなっていました。
そんな折り、休日に出向いた海辺で、砂浜に寝転び日光浴をしたり、
シュノーケルをつけて海に浮かんだりして過ごす内に、
身体の不調を感じなくなったことから、
「これだ!」という直感のような”水治療”の閃きがあり、
1980年(昭和55年)ごろから、
警察病院内で、日本の医師として最初に、
全身浴と「アルカリイオン水(電解陰極水)」の大量飲料を治療に応用した”水治療”を始められます。
1986年(昭和61年)には、
水治療で治ったリューマチ患者さんからの申し出によって、
警察病院を辞め、東京都心に「本宿クリニック」を開業し、
本格的な”水治療”を取り入れた医療研究を始められ、
その後、埼玉県の「鳩山ニュータウン診療所」に移られてからは、
その画期的な治療効果の評判とともに、
診療所を訪れる患者は全国に広がっていきました。
(注:2006年3月末に鳩山ニュータウン診療所は閉所され、現在あるものは違います。)
この頃になると、電解水素水の飲用により奇跡的な体験をされ、人生が一変した方も現われます。
現在は、「生命の水研究所」所長で、「水博士」として水と健康の関係についての研究と情報発信をしておられる
小羽田健雄(こはだたけお)氏(1949年生れ)もその一人です。
小羽田氏は、幼少の頃から重度のチック病を患い、その治療の副作用などから、
成長とともに、胃腸障害、貧血、狭心症、皮膚疾患、肝硬変、腎臓病、
さらには、篠原秀隆医師と同じように自律神経失調症を患いながらも、
1987年(昭和62年)、38歳のとき、命を落とす寸前に、
電解水素水(アルカリイオン水)と出会い九死に一生を得られます。
それがきっかけとなり、開業医となって”水治療”の医療への応用を本格的に始められたばかりの篠原秀隆医師と出会われます。
(詳細は、「アルカリイオン水 飲んだらこう変わる」に記載されています。)
また、日本電子(株)で、NMR(核磁気共鳴)分光法の研究に従事しておられた松下和弘(まつしたかずひろ)氏(1946年生まれ)は、NMR分光法の応用技術として「水」の科学的評価法を検討し、
1990年(平成2年)4月、第55回日本化学学会において、「健康によい水やおいしい水など、生命体にかかわる水はクラスター値が小さい」という「水分子クラスター理論」を発表され、 一般の方々にまで「身体によい水は、(水分子クラスターの)小さな水」として広まりました。
(注:別項で詳述しますが、「水分子クラスター理論」は、電解水素水(アルカリイオン水)の効果を、初めて科学的な説明によって理由付けされたものでしたが、
後々、実験データの解釈の仕方に間違いがあると指摘されました。
ただし、事実としての「効果そのもの」の存在までもが、
それを理由付けした「科学的理論の間違い」によって否定された訳ではありません。)
電解還元水(アルカリイオン水)を通じて意気投合した、
篠原秀隆医師、松下和弘氏、小羽田健雄氏の三人は、
1988年(昭和63年)に、「生命の水研究会」を結成し、
電解水素水(アルカリイオン水)だけでなく、水道水や各地の天然水なども含め、
松下和弘氏が、健康にとって良い水の評価法を研究しながら、その理論づけを行い、篠原秀隆医師が水治療によって、松下氏の理論を実証しながら実績を積み上げ、小羽田健雄氏が、お二人の実績や理論をまとめて広報活動を行う。
といった役割分担をして、 健康にとって良い水の探求を始められたのです。
3年後の1991年(平成3年)には、(株)「生命の水研究所」を設立して、
今日まで、健康になるための水の探求とその普及活動に尽力されました。
シンノオル液誕生から20年ほどが経過した1979年(昭和54年)には、
電解陰極水の評判は高く、某大手家電メーカーの知るところとなり、
「電解陰極水は、アルカリ性を示す水酸化物イオン(OH-)が豊富な水になる。」という特性をもとに、水道蛇口直結タイプの流水式電解水生成器を「アルカリイオン整水器」として販売を開始したことで、
『アルカリイオン水』という科学的根拠のない呼称が、
電解陰極水の評判とともに口コミで広がり一般的に認知されるようになります。
「水の電気分解」という現象は、化学的に単純で当たり前過ぎたために、
充分な検討がなされないまま、
「人の体液は弱アルカリ性なので、
陰極水のpHが、「弱アルカリ性」になることがいいのではないか」
という単純な思い込みによって、
陰極水中に生成される”水素”ではなく、
アルカリ性を示す水酸化物イオン(OH-)に着目してしまったために、
“アルカリイオン”という科学的に無意味な俗語を生んでしまいます。
これが、後々、「アルカリ性が身体に良い」という人々の誤解と思い込みを生み、「肉類などの酸性食品は健康に良くない、
野菜などのアルカリ性食品がいい」と言った
間違った健康法の俗説までもが一時的に流布する元になってしまいました。
結果的に、人々の関心が、酸性かアルカリ性かというpHに奪われたために「水が還元されることによって生じる特性の変化が、健康に及ぼす効果」という医学的な研究対象としての重要な価値を見逃す悲劇を招いてしまったのです。
(注:1992年(平成4年)に『アルカリイオン整水器協議会』という呼称で設立された業界団体は現在もまだその名称のまま存続しています。
また、天然水を電気分解した陰極水をボトリングしたキリン「アルカリイオンの水」と称する水も販売されています。)
1985年 ~ 神戸市 協和病院での電解還元水を使った本格的な臨床研究のはじまり
さて、話を元に戻しましょう。
厚生省からの電解水素水に関する通達の発表から20年の歳月が経ち、
関東では、篠原秀隆医師が、東京警察病院を辞め、
東京都内で開業医として独立し、”水治療”を本格的に始めようとされていた頃、
関西では、
1985年(昭和60年)、「なぜ、電解水素水に病を癒やす力があるのか?」
の謎を解明しようと、この水に秘められた力を信じた二人の医師が
本格的な電解水を用いた臨床治療の研究を始めることとなります。
22年間、外科系の臨床医として過ごされた後、
全国の電解水素水飲用者から体験談を集められ、
「この水には医療に役立つ力があるのではないか?」
といち早く気づかれた林秀光医学博士は、
神戸市西区にある協和病院の院長であり、
神戸大学医学部の後輩にあたる河村宗典医師に、
口コミで広がっている電解水素水の効果を話しながら、飲用者の体験談を見せ、
協和病院内で使われることを勧められます。
当初、林秀光医師の話に半信半疑だった河村宗典院長は、全く得体の知れない水を、
いきなり自分の病院の患者さんに勧める訳にはいかなかったので、まず自ら試してみることにします。
自宅に電解整水器を取り付け、家族といっしょに何日間か飲んでみられたところ、
なぜか体の調子が良く、便の臭いも無く、二日酔いをしなくなり、
「これは、もしかしたらすごい水なんじゃないか!」
という予感を持たれたのです。
そして、いくつかの偶然もあって数名の患者さんが自ら進んで試されたところ、
医学的には説明できない驚くべき効果があり、
河村宗典先生は、林秀光先生とともに協和病院内で電解水を本格的に使い、
今後の医療に役立てるべく水が病を癒やす謎を解明する決意を固められたのでした。
協和病院内で様々な疾病に悩む患者さんたちに、
患者さんの意志にもとづき自由に飲んでいただいたところ、
従来の医学の考え方では説明できない様々な改善症例があり、
「なぜ、これほどまでの改善効果があるのか?」、
お二人で議論を重ねながら、
林秀光先生はこれらの改善症例を書籍にまとめるとともに
各地で講演会を開き電解水素水の普及活動を進められ、
河村宗典先生は協和病院にて、
他の病院で見放された患者さんたちに救いの手を差し伸べるべく、
臨床治療を続けられました。
(詳細についてはこちらをご参照下さい。)
1992年 - 日本テレビの「驚異の水」報道と『国民生活センター』によるネガティブキャンペーン
第二次電解水ブーム
そして、 臨床研究を始められてから7年後の1992年(平成4年)6月、
お二人の先生のご尽力が大きな反響を呼ぶ画期的な出来事が起こります。
日本テレビの報道番組「きょうの出来事」の中で、
“驚異の水”と題して協和病院の河村宗典院長による
「電解水を用いた糖尿病による壊疽の治療例」が報道されたのです。
ビデオ 『協和病院 - 電解水による糖尿病性壊疽の治療』 (同時英語が流れます)
当時としては、報道の内容は、当時の医学会の常識を覆すほどの衝撃的な内容だったために大反響となって、同年8月にも放送され、
これがきっかけとなって、日本中で“電解水ブーム”が沸き起こります。
9月には、電解水素水の正しい知識と使い方の啓発を目的として、
関連企業が参画・集結し『アルカリイオン整水器協議会』という業界団体が設立され、数多くの電解整水器メーカーによる販売合戦が繰り広げられ
「第二次電解水ブーム」が起こりました。
アルカリオン整水器協議会のホームページ「アルカリイオン整水器の市場動向」より
現代では「iPS細胞などによる再生医療」が話題になっていますが
河村宗典先生は、25年以上も前に、電解還元水を用いることによって、
「自己治癒力の活性化による糖尿病性壊疽の改善」という
医療の常識を覆す再生医療の偉業を成し遂げられていたのです。
しかし、今だに医療関係者の大半が、
従来の「医薬品頼みの糖尿病治療法」に洗脳されていて、
「なぜ、電解還元水で糖尿病が改善されるのか?」を考えようとせずに、
この報道内容を信じず、
自ら検証しようとする大学医学部や医療研究機関は非常に少ないのです)
1992年(平成4年)当時は、
MS Windows搭載のパソコンが普及し始めたばかりの頃で、
家庭向けのインターネットなどは、まだ出来ておらず、
確かな情報の入手が困難な時代だったのと、
その時点では、電解還元水についての医学的・科学的なエビデンス(証拠)を説明できるような研究がほとんどなされていなかったために、
「なぜ、効果があるのか?」とか
「どれくらい飲まなければならないのか?」といった
確かな治療効果を得るための的確な情報が明らかにされないまま、「水が薬になる」という短絡的な誤解だけが、消費者の間に広まってしまいます。
当然、「ほんまに効果があるんやろか?」と半信半疑なまま、
電解水を『薬』だと早合点して少量しか飲まなかった人に効果はなく、
電解還元水の効能についての誇大広告やそれに対する批判、
『薬事法』違反ではないかという消費者からの苦情などが起こり、
購入者と電解整水器メーカーとの間で、多数のトラブルを巻き起こすこととなり、
挙げ句の果てに、同年10月には、
『国民生活センター』から電解還元水に対する否定的な見解が出され、
それに続いて、
厚生省から電解整水器メーカーに対する薬事法違反などの指摘があり、
電解水ブームは徐々に沈静化するとともに、
「所詮、水は水であって、薬のような治療効果などない。」という
懐疑的な消費者心理を残す結果となりました。
ところが、この出来事がきっかけとなり、翌年の1993年(平成5年)に、
厚生省の外郭団体として財団法人「機能水研究振興財団」が設立されるとともに、
京都大学医学部糸川嘉則教授を委員長とするアルカリイオン水検討委員会にて、電解水の効果・効能に関する本格的な学術的研究が開始されることになります。
その結果、1999年(平成11年)の第25回日本医学会総会において、「アルカリイオン水の基礎と有効利用」と題したシンポジウムが開催され、
京大糸川教授らのアルカリイオン水検討委員会によって実施された飲料水としては世界初の二重盲検比較臨床試験により「アルカリイオン水は、慢性下痢、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多および便秘に有効」との検証結果が医学の分野で初めて発表されます。
また、2003年(平成15年)の第26回総会においては、「電解機能水の進歩と21世紀の医療における役割」と題したシンポジウムが行われるまでになりました。
その後も、林秀光先生は、日本テレビの報道や『国民生活センター』からの発表によって出来てしまった「水が薬になる」という短絡的な誤解を正すとともに、
「所詮、水は水であって治療効果などない。」という懐疑的心理を解くべく、
執筆と講演活動を続け、電解還元水の普及活動に孤軍奮闘されました。
「電解水素水」があなたの体を変える!
電解水素水の臨床治療の先駆者 協和病院院長の河村宗典先生が、あらゆる病気に悩む方に贈る「水素水ライフ」とは?
糖尿病が治ったり、アトピーの克服から、がん治療まで、世界中の誰よりも電解水素水の秘力を知り尽くしておられる河村宗典先生が、30年以上にわたって蓄積された電解水素水の臨床治療成果をここに紹介。
河村宗典先生は、30年以上にわたって電解還元水(還元水素水)を医療の現場に役立てる研究をしてこられ、様々な困難に出会っても試行錯誤を繰り返し、それを克服しながら、
病に苦しむ数多くの患者さんたちとともに治療効果を上げることのみを考えながら確かな実績を積み上げてこられました。
この間、電解水や水素水についての様々な議論や中傷が起こっても黙して語らず、
患者さん向けのセミナーや全国各地での講演会などを行いながら、
常に患者さんと向き合い、患者さんを救うことだけに専念してこられました。
実際の医療の現場で数多くの患者さんを治療してこられた河村先生の実体験に基づく言葉は、
既存の科学や医学の常識に囚われ、既成概念や研究室レベルの実験結果だけを頼りに、「疑似科学だ!」、「ニセ科学だ!」、「いかがわしい商品だ!」
と批判しておられる先生方とは、
その経験値や重みは比較にならないと私は思うのです。
1997年 ー 九州大学 白畑実隆教授による「電解陰極水の活性水素による活性酸素消去能」に関する論文発表
1995年(平成7年)、独自の立場で「抗酸化物によるがん治療」の研究をしておられた九州大学農学部の白畑實隆教授は、
「水素を豊富に含むアルカリ性電解陰極水(以下、電解還元水)の日常的多量飲料により体内の活性酸素が消去され、さまざまな疾病が改善される。」という仮説を唱える林秀光医学博士と出会い、電解還元水の活性酸素消去能を理論的に実証するための研究を始められます。
そして、報道番組「きょうの出来事」での『驚異の水』の放送から5年後の
1997年(平成9年)5月、
「活性酸素の理想的な消去剤は“活性水素”であるといえる。
“活性水素”とは、水を電気分解すると、陰極側で生成される還元水中に存在する反応性の高い原子状水素である。」といった内容の論文を、
アメリカ生物科学誌「BBRC(BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS)」誌に発表され、
その論文の内容が、5年前の電解水ブームを理論的に裏付けるものであったが故に、電解還元水は、再び大変な注目を浴びることとなります。
そして、この論文発表を機に、水に溶け込む水素が注目されはじめ、
「電解陰極水の活性酸素消去能の源は、豊富に溶け込んだ“水素(活性水素)”によるもの。」ということを強調するために、
電解陰極水(電解還元水)のことを、
「水素豊富水」、あるいは、「活性水素水」と呼び始めたことがきっかけとなり、『水素水』という呼称が使われ始めました。
白畑教授は、2003年(平成15年)に執筆された自らの著書『人間の体に「本当に良い水」はこれだ!』の中で、
「実験室レベルの研究では、単に水素ガスを充填した水では、還元作用を示さなかった。」と記されており、
分子状水素ではなく活性力の高い“原子状水素”が存在しなければ充分な還元力を持った水にはならないとしておられます。
21世紀に入り、ますます白熱化していく還元水研究
白畑教授が米国科学誌に発表された論文が契機となり、“電解水”や“水素”に対する大いなる注目が集まり、様々な分野でその論文内容についての検証研究が行われてきました。
東京大学大学院 先端生命科学専攻の宮本 有正教授は、2005年(平成17年)1月に東京で開催された第22回コロイド・界面技術シンポジウムにて、白畑教授の活性水素説に対する反論として、「白金(プラチナ)ナノコロイドが、抗酸化作用を示す。」といった研究内容を発表されており、電解陰極水の持つ抗酸化力は、溶出した電極材に使われている白金(プラチナ)そのものが関与している可能性を示されたのですが、
その一方で、2006年(平成18年)3月には、広島県立大学 生命科学科の三羽信比古教授(現:大阪物療大学保健医療学部教授)らの研究チームは、
「水の中に従来技術の10倍の水素を溶かすことに成功し、この水に抗酸化効果があることを培養細胞による実験で確認した。」といった発表を仙台市で開かれた日本薬学会で発表しておられ、分子状水素であってもその溶存濃度が高ければ抗酸化作用を示すことを確認しておられます。
そして、2007年(平成19年)5月に
アメリカの科学雑誌「Nature Medicine」にて発表された
日本医科大学大学院 細胞生物学の太田成男教授(2017年3月で定年退職)らによる
「強い酸化力でタンパク質や遺伝子の本体であるDNAなどにダメージを与え、がんや多くの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素を、水素ガスで効率的に除去できることを動物実験で突き止めた。
水素をとけこませた水の影響を培養細胞で調べたところ、
酸化力が強くて体に有害な「ヒドロキシルラジカル」という活性酸素を除去できることがわかった。」といった内容の論文が発表され、マスコミにも取り上げられ、太田教授ご自身も、テレビ番組や雑誌などのマスコミにも盛んに登場して
近年起こった「水素水ブーム」の火付け役になられ、
水を電気分解することによって作られる“還元水素水”とともに、
単に、水に水素ガスを高圧バブリング充填した”ボトリング水素水”が市場に数多く出回ることとなりました。
(Youtubeにあった2007年論文発表時のNHKと民放の報道です。)
太田教授以外にも、2008年(平成20年)8月には、東邦大学薬学部生化学教室の石神 昭人准教授(現:東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 分子老化制御 研究部長)らのグループが、水素を高濃度に溶解した水素水の飲用がビタミンCの不足による脳での活性酸素の増加を抑制することを世界で初めて明らかにされ、この研究成果はオランダの学術雑誌であるBiochemical and Biophysical Research Communicationsの8月14日付の速報版として掲載されました。
2009年(平成21年)7月には、山梨大学教育人間科学部 小山 勝弘准教授(現:教授)が、パナソニック電工株式会社との共同研究によって「水素を含んだ電解アルカリ水の飲用により、運動による体内ストレスを抑制する効果を検証」され、
同年9月には、九州大学大学院薬学研究院 臨床薬学部門の野田百美准教授(現:教授)らのグループが、パナソニック電工(株)との共同研究により「水素を含んだ水の日常飲用が、パーキンソン病等の脳神経疾患の予防と治療に有用である可能性」を検証され、9月30日付けのアメリカのオンライン科学誌「PLoS ONE (Public Library of Science)」に掲載されました。
2007年(平成19年)5月には、水素と医療研究会主催による、第1回ドクターズシンポジウム-「水素と医療」臨床研究発表会が開催され、第一線で活躍しておられる7人の臨床医の先生方による水素発生食品の臨床使用例が発表されました。
このシンポジウムでの発表内容は2007年11月に「水素と医療」と題する書籍として出版されています。
- 水素を使ったアンチエイジング医療
赤坂アンチエイジングクリニック院長-森吉臣 - アトピー性皮膚炎患者の水素投与の効果
丹羽クリニック理事長-丹羽正幸 - 難治症例に対するマイナス水素イオン食品の効果の実際
佐野厚生総合病院内科医長-内藤真礼生 - スポーツ生理学から見た水素への期待
上越教育大学大学院准教授-清水富弘 - 水素の医療にかかわる可能性
桧田病院名誉院長-桧田仁
さらに、以下のビデオや書籍にあるように水素水や水素サプリメントによる驚異的な効果を体験され、
それらを実際の治療に応用される開業医の先生方も徐々に増え始め、
- 福岡県 伊藤医院 伊藤実喜院長
最近では、これらの先駆的な開業医の先生方による、水素の医学的な効果を検証するための臨床治療の研究会が発足するとともに、
理論的な解明をすすめるために医学部などの研究者の学会が開催されるなど、
急速に医学的見地からの水素の研究は進められ、
今日までに数多くの論文が発表されています。
- 一般社団法人 臨床水素治療研究会 (2014年6月設立)
- 一般社団法人 日本分子状水素医学生物学会 (2015年設立)
(2011年から開催されていた「分子状水素医学シンポジウム」から2015年に設立) - 一般社団法人 水素医療研究所 (2016年3月設立)
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