老化や病気の正体とは?
あなたは、加齢とともに身体の衰えを感じたとき、10年後の自分自身を想像し
と思うことはありませんか?
しかし、何もしなければ、気づかない内に老化は時々刻々と進行し、
身体は蝕まれ徐々に衰えていき、ある日突然大病となって現われるのです。
なってから後悔し、治療しようとしても遅過ぎるのです。
だから今、まだ若々しく健康なときから、
なぜ、老いるのか?
なぜ、老いると病気を患い易くなるのか?
その真の原因を知り、その対策に努めることが、
健康長寿への第一歩なのです!
『老化するのは当たり前』と、諦めないで下さい!
私自身、40歳代の半ばに
世界各地には、寿命を伸ばす水や、病を癒やす水がある
ことを知り、もし、本当に水でそんな事が起こるのなら、
「これ以上老けたくない! まだまだ、ゴルフがしたい!」という思いから、
「なぜ、水でそんなことが起こるのか、その理屈を知りたい!」
と調べ始め、それがきっかけとなって、
「どうすれば、病気とか老化を予防できるのか?」を探求し始めました。
若さと健康を保つ秘訣は、細胞レベルの若返りにあり
結論を言ってしまうと、20世紀末からの分子生物学や医学の発展によって、
老化現象や病気は「劣化する細胞の増加」と「劣化した細胞の蓄積」そして
「細胞が生まれ変わるための仕組みの不具合」の3つが究極的な原因だという生物学的根拠が解明され、
という問いに対する確かな答えは、実はとても単純明快なことで、
という、考えてみれば至極当たり前のことなのです。
そして、人体はこれを達成するための様々な仕組みから成り立っているのです。
逆に、老化現象や病気の症状は、壊れた細胞が蓄積して臓器の機能が衰えることが原因であり、
を知り、
日々の生活の中で細胞を生かす術を最優先に考えながら暮らしていけば、
それが、老化抑制、健康増進、強いては、不老・健康・長寿に繋がるのです。
20世紀までは、病気や老化、死などは、それぞれが異なる現象と考えられていたために、これまで細胞を生かす術など考えもせず、
巷に溢れる、臓器レベルの対症療法にもとづく枝葉末節の健康情報に惑わされ、
普段の生活の中で「健康」とは何か、その本質を考えることもなく、
病気を患ったり、老化することによって現われる症状にばかりこだわり、
のです。しかし、
の2つに集約されることが、生命科学の世界では解り始めています。
なぜ、私たちは生きていられるのか?
それでは、若々しさや健康を守るためには、「細胞を劣化させない!」「細胞の生まれ変わりを滞らせない!」とは、具体的にどういうことなのかお話します。
私たちは、言葉の上では「健康」と「病気」、「若々しさ」と「老化」というのが、現象としてはどのような違いを意味するのかは分かっています。
しかしながら、さらに具体的に
なんてことを考えられたことはないと思います。ましてや、
なんていう「生」と「死」の生物学的な違いなんてことを考えることも、
誰かに教えられたこともまずないでしょう。
なぜなら、病気を患ってから治療する感染症治療が元となっている対象療法の考え方が一般的になっているために、私たちは自然と、
と思い込み、これを前提とした上で病気の原因となるものを避けることや、病気を患ってからの対処法(対症療法)にばかり眼を向けてしまいます。しかし、
なのです。
なぜなら、普段はほとんど意識することはないのですが、死んでしまって
死体、即ち単なる物質の塊となった途端、三ヶ月ほどで朽ち果てるように
つまり、人体を形作る物質の特性からは、健康に生きられることは決して当たり前のことではなく、むしろ、細胞が壊れて老化したり病気を患ったりするのが当たり前の本来の姿であり、
人体は元々壊れやすいということを最重要視すべき大前提として、老化抑制や健康管理を考えなければならないのです。
では、どのように考えなければならないかと言うと、
生死に関係なく、物質的な人体の構成成分は同じなので、
ことが、生物学的にも明らかになっているのです。
では、生きている間も、死体と同じように物質的な崩壊が起こっているのなら、
という疑問を解く答の中に、不老健康長寿な生き方の秘訣が隠されているのです!
なぜなら、
からです。つまり、
「生きている」ことと「若々しさ(老化)」とか「健康(病気)」などの、生・老・病・死は、すべて細胞活動の良し悪しによって現われる現象を表わす呼び方であり、
現象の出方によって呼び方が異なるだけのことなのです。
では、最も重要な「壊れやすい物質で出来た人体が、なぜ生き続けられるのか?」という疑問を解く答えは、
が絶え間なく働き続け、生体の秩序をミクロに再生しているから、全体としては壊れずに生き続けられるのです。
壊れやすい物質で出来た生物が、見た目には変わらずに
生き続けられるのは、眼に見えないほどミクロな生まれ変わりが、猛烈な勢いで絶え間なく続けられているからなのです。
逆に、この目には見えないミクロな生まれ変わりが滞りはじめると、見た目に大きな変化、つまり老化現象や病気の症状として現われ始めるのです。
20世紀半ばに遺伝子DNAの構造が解明され、新たに登場した分子生物学による数々の新発見によって、20世紀末あたりから生命科学の研究が飛躍的に進み、
細胞分裂や幹細胞の働き、オートファジーなどによる細胞の代謝回転によって、
つまり、1~2日で構成成分のおよそ1%が入れ変わる程の猛烈なスピードで、
細胞が生まれ変わりながら生体の秩序を
『再生・修復する仕組み』が備わっていることが科学的に解明され、再生医療などの研究とともに老化に関する研究も細胞レベルで進んだのです。
そして、
ということが新たな常識となり、老化や病気の細胞レベルの根本原因が明らかになったのです。
細胞が壊れ体内秩序の崩壊が徐々に蓄積して全身が衰えていくことが、
「老化現象」だとすると、
生きているとは、時々刻々ミクロな老化に抗うこと、
即ち、絶え間なくミクロに若返ることとも言えるのです。
本来、物質的には3ヶ月ほどで朽ち果てる人体も、細胞活動による日々のミクロな若返りによって80年近くも生き続けられる訳です。
感染症治療を起源とする西洋医学では、病気は病原菌などの確かな原因によってもたらされるとする病理学が主流だったのと、細胞老化と個体老化(身体の老化)は別物とされていたために、このような細胞活動に着目した概念はありませんでした。
東洋医学では、生体が修復力を持つことに早くから気づいていて、
傷病を自ら癒やすその修復力を「自然治癒力」と呼んでいましたが、
傷病を患った時だけでなく、生きている事自体がミクロな物質的崩壊を修復し続けることであり、ミクロに若返り続けることだったのです。
古より始皇帝をはじめ「不老長寿の妙薬」なんてものを探す人がいましたが、
のです。
そして、健康に生きている状態とは、
生体の秩序を再生する仕組みが正常に働いて崩壊を免れている状態であり、
この仕組みが完全に働かなくなった状態が「死」であり、
人体の物質的な特性だけが顕著に現われて、たちまち腐り始めるのです。
では、この仕組みが完全には止まらないまでも、その再生スピードが衰える、
あるいは、何らかの要因によって崩壊のスピードが急激に早まるなどによって、
崩壊のスピードが再生のスピードを上回った状態では何が起こるでしょう?
ここで、
- 病気とは何か? なぜ、老化するのか?
- なぜ、老化すると様々な病気を患い易くなるのか?
- なぜ、老化や病気は『死』を近づけるのか?
を考えると、眼に見える症状は臓器ごとに様々であっても、
細胞レベルでは、この生体の秩序の崩壊と再生のせめぎ合いにおいて、
- 崩壊が優勢になると、体調が不良な『疲労』『病気』『老化』の状態
- 再生が優勢になると、体調が良好な『元気』『健康』『若返り』の状態
のいずれかの状態でしかないのです。
端的に言ってしまえば、『老化現象』や『病気の症状』の正体とは、
『生体秩序の崩壊』がもたらす身体機能の衰えや臓器機能の不具合であり、再生・修復力が衰え崩壊が進行すれば、必然的に「健康な状態」を維持し辛くなるのです。
例えば、「がん(悪性腫瘍)」は、このミクロな生まれ変わりによる再生の仕組みの中心となる遺伝子DNAが何度も傷ついて異常細胞となり、その異常細胞が無限に増殖して悪性腫瘍となったものを総称して「がん」と呼んでいます。
健康な人であっても、1日に数千個の細胞ががん化していますが、修復機能が正常に働く人であれば、がん化した細胞は修復されるか、免疫細胞(NK細胞)によって排除され正常細胞に置き換わることによって、悪性腫瘍化することを免れることが分かっています。
ところが、修復機能が充分に働かない体内環境になると、がん化した細胞が取り除かれずその増殖を許してしまい、10年ほど経過してがん検診で見つかるほどの大きさの腫瘍となるまで増殖し、「がん」と診断されて初めて「がん」になったと認識するのです。
老化が進行すれば修復機能が衰えるために、「がん」を患いやすくなる訳です。
結論的に「なぜ、老化するのか?」という疑問の答えは、
- 秩序の崩壊を引き起こす原因が増える
- 秩序の崩壊を免れるための『再生・修復する仕組み』が衰える
この2点の相互作用によって、
生体秩序を崩壊させる負のスパイラル(負の連鎖反応)が起こり、劣化したまま再生されない細胞が急速に蓄積し始めるからで、
一旦、秩序を『再生・修復する仕組み』が衰え始めると、劣化した細胞の蓄積が顕著になり生体秩序が崩壊して、さらに『再生・修復する仕組み』が衰え、連鎖的、加速度的に老化スピードが速まるのです。
そして、心臓が止まり『再生・修復する仕組み』を支える水の流れが完全に停止すると、物質としての崩壊(腐敗)のみが起こる「死」が訪れるのです。
逆に、『再生・修復する仕組み』が衰え始める前から正しい予防策を講じて、すべての細胞のスムーズな生まれ変わりを保ち、秩序の崩壊を免れ続けることが出来れば、全身の老化抑制・健康の維持増進に繋がっていくのです。
結論として「老化」と「病気」の違いは、身体表面に現われる眼に見える変化や症状に応じた呼び方、言葉の違いに過ぎず、
であり、
と言うことになるので、
「何が、細胞を劣化させるのか?」あるいは、
「何が、細胞の生まれ変わりを滞らせるのか?」
これらの原因となるものを見極め、それに対する対策や改善策をとることが最も効果的な健康法になるのです。